創作意欲とか物欲とか、そういう類のもの

格安BTLアンプで疑似サラウンドを楽しむ話―LP-2024A+で3chスピーカーマトリクス―

この記事には、オーディオ機器をリスクにさらす内容が含まれています。 書かれていることを試す場合は、うっかり大切な機材を壊してしまわないように、じゅうぶん気をつけてください。

さて、僕の家では値段の割によく鳴る中華アンプに、スピーカーを3個つないで疑似3chサラウンド環境を作っています。

f:id:at_you_key:20190517201345j:plain
音響&映像の構成図、右下の丸いのがスピーカー

これが、お手軽なわりになかなか臨場感があって、映画観るときなんかとても良い感じなんですが、メンテナンスの時に毎回繋ぎ方を忘れて迷うので、ここでメモを兼ねて紹介しようと思います。

※アンプの仕様で意図されていない接続をするので、試す場合は自己責任でお願いします。

スピーカーは抵抗値(Ω数)が小さくなると、電流が流れやすくなるので、アンプへの負荷が大きくなります。 電流が定格を超えると、最悪アンプが頑張りすぎて燃えてしまいます。

LP-2024A+の推奨負荷が4~8Ωなのに対して、R_0=\frac{1}{\frac{1}{8[\Omega]}+\frac{1}{8[\Omega]}}=4[\Omega]なので、8Ωのスピーカーを使えば、3つ以上並列に繋がなければ大丈夫そうですね。

リスクを理解した上で接続方法だけ知りたい人(主に繋ぎ方を忘れたときの僕)は、「接続図」まで読み飛ばしてください。

安旨な中華アンプ「LEPY LP-2024A+」について

本題に入る前に、家で使ってるアンプを紹介しておきます。 知る人ぞ知る、安くてよく鳴る「LEPY LP-2024A+」というアンプです。

3,000円ほどで買えて、パワーがあって音も良く、今回のように好奇心主導でいい加減なオーディオシステムを組むのにもぴったりです。

LEPY パワーアンプ小型 25W×2チャンネル 高音質 家庭用 カー アンプ 高低音 小型ステレオアンプ ブラック(12Vアダプター付属 )

電源表示の青色LEDがうるさかったので、電球色LEDに換装して、暗めにぼんやり光るようにしています。

BTLについての説明は割愛しますが、低コストで高出力なアンプを作ることができる仕組みです。→ BTLってなんだ?!

今回のようなトリッキーな使い方をする場合は、少し接続に気を遣わないと、うっかりショートさせてしまう可能性があるので気をつけて。

3chサラウンドについて

サラウンドっていうのは、ざっくり言うと、ステレオよりたくさんのスピーカーを使って、いろいろな方向からの音を再生して、臨場感を出す技術のことです。

ja.wikipedia.org

3chサラウンドの場合は、LRの間にセンタースピーカーを追加して、3つのスピーカーで鳴らします。

スピーカー1個追加するだけでそんな変わるの?って思いますが、結構激的な効果があって、センタースピーカーが左右の間を埋めてくれるので、音が面で聴こえてくるような感じになります。

マトリクス接続について

さて、普通にサラウンド環境を作ろうとすると、多チャンネル再生のできるAVアンプを用意することになります。

今回は普通のステレオアンプを使って、擬似的にサラウンド感を出すことができる「スピーカーマトリクス」という方法を使います。

調べてみると、BLTアンプでも使えるマトリクス接続がいくつかあるようで、その中でも有力っぽいこの2種類を試してみることにしました。

f:id:at_you_key:20190517210810j:plain
素直にLRにCを追加した感じですが、どうやらインピーダンスのバランスが取れていなくて、アンプに負荷がかかるらしい

f:id:at_you_key:20190517210816j:plain
こっちはインピーダンスのバランスが取れてる結線らしい

いろいろ考えるよりも聴きくらべてみたほうが早そうなので、こんなターミナルを用意して実験してみました。

ケーブルがごちゃごちゃするので、配置をミスっていないかのチェックに、サラウンドのテスト用動画が便利でした。

www.youtube.com

トリッキーな繋ぎ方をするので、位相のチェックも忘れずに。

www.youtube.com

いろいろ試した結果、の方が好みの音だったので、この結線を採用して、アンプには頑張ってもらうことにしました。

接続図

そういうわけで、これが採用した接続図です。

8Ωのスピーカーを3つ用意して、図の通り繋ぐだけでOKです。

ちなみに、この接続ですでに1年半ほど使っていますが、いまのところまったく問題なくバッチリ鳴ってくれています。

まとめ

ただ安くサラウンド環境を作りたい場合は、中古のサラウンドシステムを買ったほうがよほど早いと思いますが、結線だけでステレオ音からサラウンドを作れるっていうのは、なかなか面白い体験でした。

さらに2個スピーカーを追加すれば、疑似5chにすることもできるようです。

そうすると3並列になるとこが出てきますが、R_0=\frac{1}{\frac{1}{12[\Omega]}+\frac{1}{12[\Omega]}+\frac{1}{12[\Omega]}}=4[\Omega]なので、セメント抵抗でも合成して、それぞれ12Ωにすれば大丈夫なのかな?

そのうち試してみようと思います。